IT実践

iPad使用の教育機関におけるMDM

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GIGAスクール構想端末で、iPadを導入した学校は29%(273万台)になるそうです。

複数の端末を管理するためのMDMを利用するためには、1台あたり500~1,500円/月程度かかります。

「たいした額ではない」ように見えますが、小中学校で1,000台利用する自治体であれば、毎年600万円~1,800万円の予算が必要になってきます。

MDMを導入していない学校でiPad管理をしていたときもありましたが、アプリを導入するだけで大仕事です。
教室の机という机にiPadを並べて、3~4台ずつ順番に手作業でタップしていくという地味な作業、1人では100台が限界です。
制限に関しては、スクリーンタイムを手動で設定していきます。
写真を全て削除とかリセットなどの作業は、待ち時間が加わりますので数日掛かってしまいます。

Appleが公式に提供しているプロファイルマネージャを試そうと、macOS Server構築を考えていたのですが、2022年4月22日に廃止アナウンスがありました。

オープンソースのMDMも現時点では実践で利用できるレベルではありませんでした。

当社で開発しようにも、全てのリソースを注力しても早くて3年かかるでしょうし、その間大きく世の中が変わり、回収できずに終わりそうです。

利用者の立場からすると、年間1,000円/台程度のMDMサービスの登場を期待していますが、提供側の立場に立つと年間3,000円/台が限界でしょうか。

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