IT実践

無観客で行われる小学校の運動会を複数カメラでライブ配信したい

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

少し前からスクールサポーターとして豊後高田市内の小学校に通っているのですが、新型コロナウイルス感染予防の観点から多くの行事が中止や縮小されてしまっています。

運動会も縮小されると聞いていましたが、午前中のみ・無観客での開催となりました。

私は生まれ育ったのが関東で、運動会ってそんな大きなイベントだった記憶がないのですが、20年ほど前にこちらに引っ越してきてからは見方が変わりました。
お父さん・お母さん・兄弟姉妹・おじいちゃん・おばあちゃん・親戚・近所の知り合い・・・みんなが仕事休んで集まって、テント張って、ご馳走(お弁当というレベルではない)広げてと大イベントです。
地域性なのか少子化の影響なのか分かりませんが、校庭は「8月の湘南海岸」さながらです。

そんな運動会が今年は無観客。

新型コロナウイルス第2波まっただ中とも言われる状況下では仕方ないとはいえ、できる限りのことをしてみようと思い、運動会をライブ配信できないか、可能性を探っています。

運動会ライブ配信の構想

  • 幸い学校にはタブレットが複数台あるのでiVCamを使ったマルチカメラが面白そう。
    これをパソコンのワイヤレスWEBカメラとして3~6台利用。
    3台での試験結果は良好でした。
  • 配信ソフトはOBS Studio。
    オープンソースのライブ配信ツールです。
  • サービスはYouTube Liveを使った限定公開。

運動会ライブ配信を行うにあたって現状の問題点

  • 校庭にはWiFiが飛んでいない
    各教室に設置されているアクセスポイント用モジュラージャックからLANケーブルを伸ばす
  • 校庭で電源がとれる場所は限られている
    LANケーブルをスイッチングハブ経由で延長する際にどうするか
    離れた場所にアクセスポイントを複数台設置するのも困難(PoE未対応)
  • 教室で使っているWiFiアクセスポイント機器を流用する以外の選択肢はない
    見通しの良い場所にアクセスポイントを設置したところ、校庭の半分~1/3程度をカバーできる性能
  • 学校のネットワークはファイアーウォールがキツめ
    YouTube LiveにOBS Studioで繋いでみたところブロックされた
  • 予算などない
  • 人員も不足

遠くからの定点カメラによるライブ配信であれば問題になる部分は限られてきますが、一所懸命な児童の表情を伝えるためにはなるべく近くで、複数台のカメラを切り替える必要があります。
実現に向けて引き続き検証を重ねてみようと思います。

関連記事