新型コロナウイルスの影響で多くの学校が休校になっています。
我が家にも該当する子供がいて、学力低下がとても心配です。
家で学習となると、どうしても休み感覚が芽生えてしまうようで。
3月もまるまる休みでしたので、
「気合入れて勉強すればみんなが気を緩めている今、上位になれるチャンス」
とはっぱをかけ続けましたが、学校が始まる2日前になって、
「宿題やってない…」と徹夜組。
あぁやっぱりそっちね。
「高野の昼寝」という言葉がありますが、たとえ集中して授業を受けていなかったとしても学校は偉大ですね。
「2023年度までに小中学生へ1人1台端末政策」前倒しで2020年度中に
「2023年までに小中学校の生徒を対象に、1人1台端末を整備する」という政策、これ前倒しになったようですね。
新型コロナウイルスによる臨時休校が長引く中、文科省は情報端末を活用して子どもたちの学習を保証しようと、これまで2023(令和5)年度までとしていた1人1台のパソコン端末の整備を前倒しし、本年度中に実現を目指すと発表した。
すごい決断!とも思えますが、本年度中ということは先が長い…。
中国が火神山医院を10日の工期で稼働させたように、突貫で良いので来週からとかできないですかね。
いくつかオンライン学習の素案を考えてみました。
オンライン学習の提案
朝1時間だけのオンライン授業
自宅学習だとまず朝のスイッチが入りません。起きません。
- 端末は本人や家族のスマホを使う。無い人には学校から貸与
- オンライン学習ツールを使って、担任と生徒全員が参加
- 内容は今日の課題と昨日の課題のチェックと質問
これだけでも非常にありがたいのですが。
週替わりのオンライン授業
最近は多くの学校でタブレットを所持しています。
生徒人数分は無いにしても、寝かしていてはもったいない。
- 学校にあるタブレットを生徒に貸与
- 毎週金曜日に先生が回収して次のグループに貸与
- オンライン学習ツールを使って、担任と生徒グループが参加
- 1学年4クラスの場合、1か月に1週間は学習機会が得られる
家族の端末を借りた場合は無理がありますが、これであれば1日3~5時間程度の授業が可能ではないでしょうか。
タブレットを全世帯に配布して完全オンライン授業
たとえばAmazonのFire 7であれば6,000円程度で買えます。
市民に1万円を配布している自治体もあるようなので、無茶な話ではないかと。
例として、私の住んでいる市は10,000世帯弱。諸経費を入れたとしても1億円もかからずに全世帯に配布が可能。
オンライン学習という目的からすると学生のいる世帯だけで良いのですが、予算の使い道として公平性に欠けるやらで問題になりそうなので全世帯に。
WiFiの環境が無い家庭は上記の文科省の発表で「通信環境のない家庭にはモバイルルーターを貸与」とあるのでそれを活用。
- オンライン学習ツールを使って、先生と生徒全員が参加
- 通常の学校のように、月曜~金曜までフルに授業ができる
- 学校では配信スペースを作り、教科ごとの先生が担当
あちこちの自治体でこれをやったらタブレットの供給が追い付かなくなりそうではありますが。
オンライン学習の問題点
端末は上記のようになんとかなるとして問題は回線です。
オンライン学習では動画のやりとりをするため膨大なパケット通信が発生します。
モバイル通信でのオンライン学習は短期間であれば良いかもしれませんが、長期的には現実的ではありません。
(料金・回線事業者のキャパシティー等)
1時間のオンライン学習で消費するデータ通信量
サービス名 | データ通信量 |
Skype | 約2GB |
Googleハングアウト | 約1.5GB |
Zoom | 約200~300MB |
LINE | 約300MB |
私の住んでいる市ではだいぶ前に全世帯に光ケーブルが通りましたが、インターネット利用は別料金となるため、利用率はそれほど高くありません。
NTTは体質的に厳しいとしても、ソフトバンクの孫さんあたりがホームゲートウェイを固定光インターネット未加入世帯に無料配布されないですかね。無料アカウント付けて。
コロナが収束した後も使いたければ課金すれば良い訳で。
コロナ世代の定義
『コロナ世代:新型コロナウイルスのパンデミックにより、学習機会を失った主に1998~2013年生まれの世代』
ではなくて
『コロナ世代:新型コロナウイルスのパンデミックにより、オンライン学習の先駆者となった主に1998~2013年生まれの世代』
と歴史に刻まれたいものです。
オンライン学習に使えそうなビデオ会議ツール
手頃なZoomでエイッ!ヤッ!と始めてしまうのも手ですが、セキュリティの問題が表面化し、ニューヨーク教育当局・台湾政府・オーストラリア政府・Googleなどが使用を禁止または制限しています。
以下の記事で、オープンソースで安心に使えるオンライン学習ツールを無料公開していますので、ぜひお試しください。