新型コロナウイルスの影響でテレワークやオンライン学習が推奨される中、オンライン会議システムのZoom(ズーム)が脚光を浴びたものの、セキュリティ面の問題により使用禁止になるという事態が起こっています。
オープンソースで同様のサービスを提供できる「Jitsi Meet」を試しに構築してみました。
Jitsi Meetの良いところは、ブラウザから利用ができ、アカウントを作る必要がないためすぐに利用できる点です。
パソコン(Windows / Mac)・iOS(iPhone / iPad)・Androidなど端末を問わずに利用できます。
またZoomと違い、有料版という概念は存在せず、時間無制限・人数無制限(サーバースペック次第)となります。
テレワークやオンライン学習にとどまらずイベント業界など、多くの方がこの手のサービスを検討されている時期ですので、検証用として無料で公開しておりますのでぜひ試してみてください。
IISYS Jitsi Meet利用方法
1.IISYS Jitsi Meetにアクセスします。
ChromeまたはFirefoxであればブラウザからそのまま使えますが、それ以外の場合には、アプリ等のインストールを促されますのでそれに従ってください。
Jitsi Meetモバイルアプリ
上記の流れ通りブラウザからアクセスすれば必要ありませんが、一応アプリのリンクも載せておきます。
モバイル端末の場合はブラウザよりも格段と使い勝手が良いです。
※モバイルアプリを導入した場合は、下記のIISYS Jitsi Meet注意事項をお読みください。
2.ミーティングルームを作成します
「新しいミーティングを開始」という欄に好きな文字列を入れて「GO」ボタンを押します。
文字列は英数以外にも日本語も使えます。
3.必要に応じてパスワードを設定します
ブラウザからであれば右下にある「ビックリマークアイコン」から、アプリからであれば右下にある「点が三つ縦に並んでいるアイコン」から設定できます。
パスワードを設定しないと、上記2で設定した文字列を知っている(推測できる)人であれば誰でも参加できてしまいますのでご注意ください。
4.ミーティングルームに招待する
招待したい人へLINEやメール等でURLを伝えます。
IISYS Jitsi Meet 注意事項
- モバイルアプリから部屋を作成する場合、https://chat.ii-sys.jp/XXXXX(XXXXXは部屋名)とhttps://から入力する必要があります。
モバイルアプリから部屋名(XXXXX)だけで入室した場合、デフォルトで設定されているhttps://meet.jit.si(スロベニアのドメイン)に繋がってしまいます。ブラウザで部屋を作り、モバイル端末にメール等で招待する場合など、URLをクリックして入室する場合には問題ありません。モバイルアプリから部屋を作ることが多いのであれば、[設定]-[サーバーのURL]にhttps://chat.ii-sys.jpを登録しておくと、間違えてスロベニアドメインへ飛ばずに済みます。 - 検証用サーバーですので、利用者が多いと重くなったり落ちるかもしれません。
他の利用者が使っていて繋がりにくい時は、時間を変えて試してみてください。
Jitsi Meetの使い道
IISYS Jitsi Meetは検証用に公開しておりますが、学校や教育委員会・会社などで立ち上げれば比較的安心なサービスが低コスト・短納期で実現できます。
Zoomのようなクラウドサービスですと、アカウントを作らなければならないうえに、セキュリティ面での不安要素もあります。
Jitsiはオープンソースですので、怪しいコードが紛れ込んだとしても世界中の人が監視しているというメリットも大きいです。
WebサイトではWordPressというオープンソースが世界中でスタンダードになったように、オンライン会議はJitsiという時代が来るかもしれませんね。
Live Demo
APIを使ってWebサイトに組み込んだ例です。