ホームページに載せる適正画像サイズをデータで検証

このページの情報は2007年6月のものです。
2018年版を公開しました。

最近のデジカメは300万画素(ピクセル)以上は当たり前になっていますがデジカメで撮影した画像をそのままホームページに載せてはいけません。

メガピクセル画像をホームページに載せてはいけない理由

  • 大きすぎて訪問者のディスプレイに表示できない
  • ファイルサイズが大きいために読み込みに時間がかかる

画素数(ピクセル数)を分かりやすく説明しますと、横×縦の点の数です。
一般的なディスプレイは横:縦=4:3 または 5:4 という比率になっています。

ディスプレイ規格表

規格 読み方 正式名 解像度
QVGA キューブイジーエイ Quarter VGA 320×240
VGA ブイジーエイ Video Graphics Array 640×480
SVGA エスブイジーエイ Super VGA 800×600
XGA エックスジーエイ eXtended Graphics Array 1024×768
Quad-VGA クアッドブイジーエイ Quad VGA 1280×960
SXGA エスエックスジーエイ Super XGA 1280×1024
SXGA+ エスエックスジーエイプラス Super XGA plus 1400×1050
UXGA ユーエックスジーエイ Ultra XGA 1600×1200
QXGA キューエックスジーエイ Quad XGA 2048×1536
QUXGA キューユーエックスジーエイ Quad Ultra XGA 3200×2400

※これ以外にもワイド規格等も存在します。

300万画素が表示できるディスプレイはQXGAの2,048×1,536(=3,145,728)以上となります。
このQXGA以上のディスプレイを使用しているユーザはどの程度いるのでしょうか。

ディスプレイ解像度別 ホームページ訪問者Best10

解像度 利用者比率
1024 x 768 61.64%
1280 x 1024 19.03%
1280 x 800 6.50%
1280 x 768 4.92%
800 x 600 1.63%
1400 x 1050 1.29%
1440 x 900 1.11%
1152 x 864 0.81%
1680 x 1050 0.67%
1280 x 960 0.59%

これはホームページを見に来た人が使用しているディスプレイ解像度ベスト10です。
300万画素を表示できるQXGAを使用している人は10位まで(計98.19%)には存在せず、現在はまだほとんどいません。

上位4位までを見ますと92.09%を占めています。
最低限このユーザには最適な表示となるようにする必要がありますので、最適な解像度は1024×768となります。
この数値は、ホームページ全体のサイズです。
画像の周囲にはホームページの枠があり、文字や空白が必要ですので実際の画像サイズは800×600ピクセルが上限、640×480ピクセルが推奨です。
小さめの画像であればもちろんそれよりも小さくてもOKです。

800×600=480,000(48万画素)
640×480=307,200(30万画素)

一昔前のデジカメでじゅうぶんな画素数ですね。

では何故デジカメは300万・500万といった画素数が必要なのでしょうか。

デジカメに高画素数は必要なのか?

これは印刷する時に必要となってくるデータ量なのです。
ディスプレイは比較的大きな点で構成されていますが、印刷物は極小さな点で構成されています。
出力センターで綺麗な印刷物を出力する場合には350dpi以上が必要となります。
これは1インチ(約2.54cm)に350の点という意味です。
先ほどの800×600ピクセルの画像では横5.8cm×縦4.35cm程度の出力しかできない事になります。

写真画質でA4(29.7cm×21.0cm)出力をしたい場合には4093×2894=11,845,142 ピクセルとなり1000万画素以上の最新デジカメでもギリギリという事になります。
もっともこれは理想的なデータの話ですので、現実的には数百万画素のデータからでも比較的綺麗な出力は可能です。

結論

撮影した画像データは小さくする事はできても、大きくする事(無いデータを補完)はできません。
印刷をしたりする可能性があるのであれば、大きめのサイズで撮影をしておき、ホームページに載せたい写真はパソコンで複製したものを640×480ピクセル程度にリサイズして使用しましょう。

ホームページ専用としてデジカメを使用するのであれば、撮影サイズを640×480ピクセル程度に設定しておけばパソコンでサイズ変更をする手間がはぶけます。

また最近の携帯電話はQVGA(320×240ピクセル)が標準サイズとなっていますので、歪み等が気にならない被写体であればこれを使うのも一つの方法です。